UHAならではのおいしい剤技術

グミ剤

サプリメントは、おいしい「グミ剤」で

「グミ」という名前は、ドイツ語のゴムを意味するGummiに由来します。日本で初めて発売されたのは1980年。駄菓子屋さんで売られていたため、「子どものお菓子」という印象を持つ人が多いかもしれません。それがいま、海外では日常的に「グミ」で、ビタミンやミネラルなどの栄養素を摂ることが広がっています。グミは今、世界中の大人から次の3つの理由で注目を集めています!

ただ飲むよりも、おいしく継続できるグミならではの、“身体にうれしい機能”に注目し、このページで詳しく解説していきます。

グミをサプリにするといい理由

1.カプセルや錠剤より吸収率が高い!?

グミをサプリにするといい・・・と言われても、そもそも「グミのサプリって効くの?」と思われたかもしれません。実は、グミはコラーゲンから作られるヘルスケア基材の最先端なのです。グミに包まれた栄養素は、「乳化(※)」といって体内に吸収されやすい形になります。

UHAグミサプリ DHAの場合(写真)-グミ剤は乳化されやすい!-

事実、DHA(ドコサヘキサエン酸)やコエンザイムQ10など水に溶けにくい脂溶性成分は、カプセルよりもグミのほうが乳化しやすいというデータも。還元型コエンザイムQ10の摂取剤形の違いによる吸収率比較実験では、ソフトカプセルと比べてグミは吸収速度が2倍!吸収量が45%Upすることがわかりました。

還元型コエンザイムQ10の摂取剤形の違いによる吸収

さらに、ビタミンDについて錠剤と比べた研究では、グミのほうが吸収率の高いというデータも報告されています。

どんな成分でも吸収が良い、とまではまだ証明されていませんが、臨床研究が進むにつれて、グミで吸収の良い成分が次々に明らかになってきているのです。

[結晶状態]→吸収性が低い、[乳化状態]→吸収性が高い
※乳化とは…「乳化(エマルション:Emulsion)」とは、油や水分のように本来混ざり合わないものが均一に混ざり合う状態のことを指す。
グミサプリではグミの中に栄養素が乳化されて白く濁っている状態がわかります。

2.飲むだけよりグミのほうがおいしい

お薬やサプリメントを飲み忘れたことはありませんか?飲み忘れるのは、おいしさや楽しさ、満足感の得られないことが理由のひとつかもしれません。

グミの食感や香りも噛みしめながら、デザート感覚で食べるほうが楽しく続けることができそう。さらにグミだと、気づいた時に近くに水がなくてもすぐ摂れます。ちょっと口さびしい時にも、身体がよろこぶ栄養素を気軽に摂取できるのは一石二鳥ですね!錠剤と変わらない吸収率であることも明らかになっています。

3.唾液分泌や筋運動など
口腔環境にいいこといっぱい

マスク生活で口呼吸が多くなると、気付かないうちに口腔内乾燥(ドライマウス)や表情筋の衰えをまねくことも。そうなる前に、唾液の分泌量を増やし、噛む力もきたえておきましょう!

また、グミを噛むと唾液の分泌量が上がることも分かっています。さらに「噛む」という行為が脳内の満腹中枢を刺激し、よけいな間食や暴飲暴食の予防にも一役かってくれそうです。
でも、美味しいからといって食べ過ぎないように注意が必要ですね。さらに、唾液腺そのものを活性化させるグミもあります。還元型コエンザイムQ10グミを食べることで唾液腺をも活性化していることが明らかになったのです。

参考研究

還元型コエンザイムQ10を含むグミの唾液の分泌に対する効果:
プラセボ対照、無作為化二重盲検群間比較試験およびin vitro試験

引用文献
2019年:PLoS One. 2019 Apr 3;14(4):e0214495

この臨床研究は、口が乾き気味の65歳以下の40人を対象に実施された。
被験者は、50mgの還元型コエンザイムQ10を含むグミ、または含まないプラセボグミを1日2回8週間摂取した。その結果、還元型コエンザイムQ10を含むグミを摂取した群において、唾液中コエンザイムQ10と唾液量の有意な増加が認められました。

もっと知りたいグミの世界

グミはコラーゲンからできている?!

【グミの製造工程】

  • 1)糖液にゼラチンを加えた溶液をつくる
  • 2)加熱濃縮機を通して加熱し濃縮する
  • 3)トレイにコーンスターチを敷き詰める
  • 4)型で型押しすることにより、くぼみを作る
  • 5)くぼみに、充填機で送り込んだグミの溶液を注入する
  • 6)くぼみを変更することで、グミの形をかえることができる
  • 7)トレイを段積みにして乾燥室で乾燥させる。乾燥時間により、水分をコントロールする。
  • 8)粉だけ落としてグミを残し、乾燥をおさえるために表面をコーティングする。
  • 9)グミ完成!

ライフサイエンス領域が大注目!
ヘルスケア基剤としての可能性が
いっぱい

素材のおいしさをぎゅっと詰め込むことのできるグミは、果物など農産物にかぎらず、飲料メーカーや飲食店における看板商品のアピールも可能です。さらに、脂溶性成分を細かく分散させる乳化作用で栄養成分の吸収性と速度を高めたり、グミを咀嚼することで唾液分泌を上げたりするメリットも一部、明らかになっています。
こうしたグミの特性は今、医療関係者や大学の研究者たちから注目を集めています。たとえば、噛むチカラ(咀嚼能力という)を測定するグミは、おいしく噛んで健康維持を目指すうれしいアイデア商品のひとつ。また、咀嚼と栄養素の吸収に関する研究開発も進められています。

グミは、さまざまな栄養成分を乗せて私たちの健康をサポートしてくれる、「ヘルスケア基剤※」ともいえるような存在なのです。
※ヘルスケア基剤…造語。“基剤”は、ぬり薬などで使われる有効成分以外の成分。有効成分の吸収を高めたり、肌の保護や成分の持続性を高めたりする役割をもつ。

★未来の疾病における服薬はグミになる可能性も?

厚生労働大臣が定める医薬品の規格基準書である日本薬局方は、100年以上の歴史があり、初版は明治19年6月に公布されました。今日に至るまで医薬品の開発、試験技術の向上に伴って改訂が重ねられ、現在では、第十八版が公示されていますが、2011年公示の第十六版では医薬品の剤形について大幅な追加がなされました。(それまでの28項目から71項目が追加収載)つまり、グミもいつの日か正式な医薬品剤形として認められる日が来るかもしれません。

★医療現場での展開も!

昨今、「オーラルフレイル」という言葉とともに、口腔機能の低下が全身の機能低下に大きく関係することへの認知が広がっています。そのようななか歯科分野において、咀嚼能力測定用グミゼリーによる口腔機能の測定が歯科疾患管理料口腔機能管理加算における咀嚼機能低下の検査項目の1つとして保険適用になりました(平成30年度診療報酬改定による)。グミは、歯ごたえがある咬断性食品のため、咀嚼能力の低下を検出しやすいのです。

★新発想の特産物で地域活性!

色、形、弾力を自由に設定できるグミ基材の特性を活かし、各自治体ごとの特産果実を原料に使用したバラエティ豊かなオリジナルグミ製品を作ることができます。神奈川県のオリジナル柑橘「湘南ゴールド」、山形県のデラウェア(ぶどう)、福島県の桃、新潟県のいちご、茨城県のメロン等の事例が次々と生まれています。

★企業とのコラボ商品も!

全国展開をするハンバーガーチェーンとのコラボメニュー開発をはじめ、パズルゲームや大手飲料メーカーとのコラボなど。
様々なブランド名を冠したグミ製品が生まれています。

グミのイメージは
日本と外国では違う!?

世界中で今、注目を集めているグミの国内市場は2015年頃から増えつづけ、2022年には、約500億円規模に急成長しました!おそらく一番の理由は、豊富な味や食感のバリエーション。そして新たに、人々の健康意識とグミのおいしさが融合し、グミサプリの市場が生まれてきました。
これまでの、「子どもむけのお菓子」というグミのイメージは、「大人むけの健康食品」という風にも変わりつつあるのでしょう。

海外ではもともと、日常的にグミで栄養を摂ることが広がっています。
サプリメント摂取についての海外での調査では、グミで摂りたい人がもっとも多く、4人に1人以上を占めています。

いつまでも若々しく、おいしく食べることで健康を維持する人たちが増えてくれば、日本でもグミでサプリメントを摂ることが一般的になっていくのかもしれません。

あなたが摂取したいサプリメント形状は?出典:Nutrition Business Journal survey, powered by the Suzy survey platform; N=1,000 collected week of January 22, 2022

噛むことって大事!
グミを食べれば一石二鳥

教えて先生! 「噛むことの大切さ」:「今とくに、噛む力について不安はありませんが、気をつけたほうがいいですか?」「もちろん!咀嚼力(噛む力)は、何でも食べれるうちからケアすることが大切です。」「たとえば、ふだんの生活で何か注意することはありますか?」「外食や総菜弁当などは、柔らかいものが多く、知らないうちに咀嚼力や咬合力(嚙み合わせる力)がおちて、口臭や“老け顔”の原因にもなりますよ。意識して、歯ごたえのあるものを摂っていますか?」

咀嚼力(噛む力)や咬合力(嚙み合わせる力)は、ふだんから意識していないと高めることができません。
これが弱くなると、唾液の分泌量が減って、口臭の原因や歯周病が起こりやすくなることも。また、あごの筋肉が衰えて、顔のたるみやシワの原因にもなります。さらに、噛むことによる脳への刺激が減ると、認知機能の低下につながる可能性も示されています。
咀嚼によって脳の前頭部における血流量は、15%以上も増えることが分かっているため、グミやガムなどでのケアが効果的です。
元気なうちから噛む習慣を取り入れて、脳も見た目も若々しく、歳を重ねていきましょう!

監修 : 東京歯科大学老年歯科補綴学講座 教授 上田貴之先生