「技と思いの架け橋になりたい」


平口治 社長(イコマ製菓本舗)× 森山智代 主任(UHA味覚糖 マテリアル開発Bチーム)
文・取材:河尻亨一



UHA味覚糖とイコマ製菓本舗の共同開発で生まれた「レインボーラムネミニ」。

その誕生までの道のりは、ラムネのように甘いものではありませんでした。 平口治社長(イコマ製菓本舗)と開発に携わった森山智代主任(UHA味覚糖)に、プロジェクトを振り返ってもらいます。



-- 共同開発を行うことになった経緯や開発のエピソード、反響について教えてください。


平口 この味を残していきたい。結構前からそう思っていましたので、味覚糖さんの山田(泰正)社長からお声がけいただいたとき、この機会を逃したら次はもうないだろうな、と。「この良い縁を大事にしていきたい」と言われて、ふたつ返事でお引き受けしたんです。

森山 最初は平口社長の思いをおうかがいするところからはじめて、つくり方もイチからすべて教えていただきました。「小さいラムネをやってみたい」という気持ちを平口社長もお持ちでしたから、小粒のレインボーラムネを弊社がつくらせていただくことになりました。

平口 技術的なことや量産体制を考えると、小さいほうが難しいんですね。

森山 はい、口どけや味の広がり方、残り方まで再現するのは難しかったです。乾燥庫の中の温度なども何度も測定し、原材料は同じ、レシピもすべて開示いただいているのに、試作を重ねても最初は同じ食感にならなくて。湿度や温度などの環境が違ったり、乾燥のちょっとした加減で全然違うものが出来上がってしまうんです。

平口社長には毎月弊社に来ていただいて、ミーティングを行っているのですが、最初の数ヶ月は試食いただいても、「うーん……違うな」ということが続きました。それこそ100回、200回と少しずつ条件を変えて詰めていく、そんな試行錯誤の日々でした。

本家のレインボーラムネとミニのほうだと、サイズの関係で溶け方も違いますからね。カリッとさせようとするとガチガチになってしまうし、ほろっと溶けさせようとするとカリッと感がなくなる。小粒でのベストなバランスを見つけ出して、量産できるようにしないといけないですから。

平口 苦労されたと思います。私は絶対できると思ってましたけどね。でも、合格点に達するまでちょっと時間がかかりました。口に入れたときの溶け具合まで再現するのは難しいから。

森山 悩ましかったです。「何が違うんだろう?」と 。社内にもこういった食感のラムネづくりを経験した者はいませんから、平口社長に何度もお話をうかがったり、弊社の工場の者もイコマ製菓さんに修業に来させてもらったり。粉の混ぜ方から砂糖の運び方まで教えていただいたと聞いています。

このプロジェクトを通じて、ひとつひとつのこだわりが大事なんだと改めて知りました。「幻」と言われるような商品は、手間のかけ方から違うんだと思います。お菓子の開発に携わっている者からすると、ラムネというお菓子は原材料も少ないんですね。こんなにシンプルな材料でつくられているのに、ここまで美味しいものになるのはすごいなって思わされました。

平口 面白いんですよ。AさんとBさん、二人の人がいたとして、同じ材料と機械、工程でつくっても同じ味にはならないから。お客さんが食べるときには違いもわからないと思うんですけど、私らは、「これ、だれがつくったやつやな」ということまでわかります。性格が出るんです(笑)。

森山 半年から1年のトライアルを重ねて、ようやく合格点はいただけましたが、いまはもっと良いものにすべく改善を重ねています。プロジェクトメンバーや工場のメンバーだけでなく、社内の様々な部署が関わり合いながら取り組んでいるんです。うれしいことに反響もたくさんいただきました。レインボーラムネはさすがの知名度だなと思わされましたね。

このプロジェクトでもうひとつ感じたこととして、ラムネはどんな世代の方でも食べやすいのがいいですね。小さいお子さんからお年寄りまで、美味しく食べていただけます。

平口 うちも当初はね、小学生や幼稚園の子供が主な対象だったんです。でも、レインボーラムネをつくりはじめてから、おじいちゃん、おばあちゃんの年代にも食べてもらえるようになりました。いまは全世代の方が食べてくださってます。

一番感動したのは、からだが弱ってしまって食べ物も喉を通らなくなってきたおじいさんが、最期に「美味しい」って言って食べてくれたというお話をご家族から聞いたこと。介護施設に入ってる方で、お薬を飲みたがらない人でも、レインボーラムネを一緒に置いといて、「お薬飲んだらあげますよ」って言ったら飲んでくれるんだって。そういう話を聞いたらめっちゃうれしくて、続けてきてよかったなあと思うんです。

森山 いいお話ですね。味や技術はもちろんですけど、いまおっしゃったような平口社長の思いも大事にしたいです。



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